5-ALA

5−アミノレブリン酸(5-ALA)とは?

5-アミノレブリン酸(ALA:Amino Levulinic Acid)は36億年前の創成期より地球上に存在する天然アミノ酸のひとつで、生命の誕生にも深く係っています。

ヒトや動物、植物といったあらゆる生命体で、細胞のミトコンドリアに存在し、エネルギーを生み出す5-アミノレブリン酸(5-ALA)は、『生命の根源物質』と呼ばれています。


ミトコンドリアと代謝の仕組み

■ ミトコンドリアと代謝の仕組み 

ミトコンドリアはほぼ全ての細胞に存在する細胞小器官です。
ミトコンドリア内では、糖と脂質を代謝し、健康の維持に欠かせないエネルギー“ATP”の生産を行っています。またATPを作る際に放出される代謝水は、体の水分維持に重要な役割を果たしています。


健康のバロメーター“ATP”

■ 健康のバロメーター“ATP”

ヒトは年齢とともに代謝が低下しATPの生産効率も悪くなると考えられています。これにより、疲労や活動量の低下が生じるといわれています。
私たちの健康のためにはエネルギー“ATP”を作るミトコンドリアの機能維持が欠かせません。


健康をサポートするALAの働き

■ 健康をサポートする5-ALAの働き

ミトコンドリアが活動を行うためには、ヘムという物質が欠かせません。このヘムはALAからのみ生産され、ATPの生産や活性酸素の分解に関わっています。
つまり、ALAは健康をサポートする重要な成分なのです。


5-ALAの代謝

5-ALAは、もともと身体の中にあるアミノ酸の一種で、細胞内のエネルギー代謝を促進する力を持ちます。5-ALAは細胞内でPPⅨ(ポルフィリンⅨ)という物質になりますが、このPPⅨはがん細胞内に蓄積するという特徴を持ち、特定の光を当てることで発光します。この性質を利用し、手術中におけるがん部位の特定など、医療分野への応用が進んでいます。また、5-ALAは鉄を加えると、体内ではヘムという物質になります。この物質にグロビンというタンパク質が結合することで、酸素を運搬するヘモグロビンとなります。このような特性から様々な領域への応用が期待されます。

5-ALAは細胞のエネルギー生産工場であるミトコンドリアの活性化にも重要な役割を果たしています。通常ミトコンドリアが不調になると、エネルギー不足や代謝の低下が起こります。結果として身体にも影響が現れ始め、老化が進む原因になると考えられています。さらにエネルギー生産の過程で作られる水分(代謝水)の量も減るため、肌のカサつきとの関連性も考えられています。5-ALAを摂取することで、これらの問題の改善に繋がると期待されています。

キヤンファーマでは、5-ALAの生体内における代謝特性を利用した事業を展開しています。5-ALAのヘム代謝領域におきましては、医薬、健康食品、化粧品及び、動物関連事業を行っております。また、植物におけるクロロフィル代謝領域におきましては、肥料事業を進めております。
各事業において、研究、開発、製造、販売に関する業務を行っており、5-ALAを通じて、人々の豊かな生活に貢献していきます。